気管支ぜんそく
(1)頻度
- 小児気管支ぜんそくは1歳から2〜3歳にかけて初発することが多く、3歳までに全体の約60パーセントが発病し、5歳までには約90パーセントが発病します。
- 特に男児は女児にくらべて頻度が高くなっています。
(2)原因
- 気管支ぜんそくの原因は複雑ですが、アレルギーの立場からは家庭内のほこり、犬や猫の毛、そばがら、パンヤ、絹、カビ類、花粉、細菌などが、食物としては卵や牛乳などが原因となります。
- そのほか、気象的な要因として湿度や気圧、心因的要因として不安や興奮など、また化学的刺激や大気汚染などの公害、過労、入浴、自律神経のアンバランスなども直接または間接の原因となりえます。
(3)症状
- ぜんそくの症状は発作性に始まる喘鳴(ぜーぜー)、せき、呼吸困難などを繰り返して起こすことが特徴です。
- このような症状は気管支筋の収縮による気管支のけいれん、分泌物の貯蓄、気管支粘膜の腫れなどによって起こりますが、小児では気管支粘膜の分泌物が多いときや、感染が加わっている場合には分泌物の排出も上手にできず、呼吸困難が強くなります。
- また、この発作が慢性化すると肺気腫をおこす恐れがあります。
- せきとたんは発作のときにしばしば見られる症状です。
- ときには発作がせきだけで喘鳴をともなわないこともありますが、これはせき発作というべきもので、特に年長児に多く見られます。
- たんは気管支粘膜からの分泌物に外から吸い込んだほこりなどが混じったものですが、ぜんそくではこのたんの量が増えてきます。
- また発作がひどくなると指のつめや唇が紫色となり、さらに呼吸が苦しくなると胸部の運動が盛んになり、おなかはぺこんとへこんで動かなくなります。
- また、胸骨の上が息を吸うときにへこむことがあります。
- これらの症状は発作が重いことを示しているので注意しなければなりません。
(4)治療
- 小児喘息の治療は対症的には気管支拡張剤や鎮咳剤、去たん剤などを用います。
- 吸入剤(ハンドネブライザー)は軽い発作には速効性がありますが、使いすぎてはいけません。
- また内服薬は医師の指示に従って服用してください。
- とくに副腎皮質ホルモンは著しい効果を発揮しますが、使用量によっては副作用があるので注意が必要です。
- 中等症以上(吸入や内服で止まらない場合)では医師の治療(注射すなわち気管支拡張剤や水分の補給)を受ける必要があるでしょう。
- 原因療法である減感作療法(免疫療法)はきわめて合理的な治療法であり、小児では有効な場合が多いものです。
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