急性鼻咽頭炎
(1)急性鼻咽頭炎
- この病気は成人のかぜと同じ意味に考えてください。
- 子供の場合、原因はほとんどウィルスと考えられていますが、病変は鼻咽頭だけでなく、副鼻腔または中耳にまで及ぶことがあります。
(2)原因
- 病気の初期にはウィルスによるものがもっとも多く見られますが、鼻汁がだんだん濃くなっていくと、細菌の感染が主体となってきます。
- 細菌の種類を見ると、肺炎双球菌、溶血性連鎖球菌およびぶどう球菌があげられていますが、乳児では特にぶどう球菌による感染が問題とされています。
(3)症状
- 乳児では症状が強く、突然39〜40度に達する高熱が認められ、ついで不安、興奮、不機嫌などの全身症状があらわれます。
- また下痢、嘔吐などの消化器症状を合併することも稀ではありません。
- 鼻汁は発病2〜3時間から見られるようになり、時間が経つにしたがって膿状に変化します。
- 乳児は主に鼻で呼吸をするために、鼻汁が濃くなってくるとすぎ呼吸が苦しくなったり、うまくミルクが飲めなくなるので、十分に注意が必要です。
- 学童期以降の年長児では、発熱の程度は、乳児と比べて通常軽いとされています。
- 鼻の粘膜は乾燥し、寒気、くしゃみ、節々の痛みなどを訴えることがあります。
(4)合併症
- とくに乳児では細菌の2次感染による化膿性中耳炎が多く見られます。
- いったん熱が下がり、1〜2日後に再び上昇してきたら、こういう合併症を疑います。
(5)予防
- 急性鼻咽頭炎を予防する特別なワクチンはありません。
- 乳児は、この病気にかかっている子供から隔離すること、年長児の場合はなるべく早く学校を休ませ、クラス全体への感染を防ぐことが大切です。
(6)治療
- 対症療法以外は考えられません。
- すなわち発熱に対しては解熱剤を、咳に対しては鎮咳剤を与えます。
- 乳幼児で、下痢、嘔吐などの胃腸症状を示す場合には輸液療法を考えます。
- なお細菌感染の合併症が疑われるときは、ペニシリンなどの抗生物質を使用します。
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