乳幼児の便秘
(1)先天的な病気による便秘
- 新生児では肛門が開いていない鎖肛があります。
- 乳児ではヒルシュスプルング病(巨大結腸症)といって腸の肛門に近い部分が細くなり、それより上の部分が太くなり、そこに便が固まってでないことがあります。
- この2つは手術をしてなおします。
- しかし乳児の便秘は、大多数が不適当な栄養に原因があります。
(2)不適当な栄養による便秘
- 母乳栄養では、母乳不足で便秘になり、体重の増加が悪くなります。
- いっぽう母乳が不足していないのに便秘することがあります。
- これは消化吸収がよいためで、体重の増加が良好です。
- 腹筋の力が不十分なために便秘することもあります。
- 人工栄養の場合には、基準の濃度を間違えて薄いミルクを飲ませると便秘します。
- 離乳期では、離乳が進まないときや、反対に、たんぱく質が多く野菜類が少ないときにも便秘になります。
- 幼児では、偏食や小食のとき、また、便所や排便の恐怖心から便秘することがあります。
(3)食事上の注意
- 乳児では、第一に体重の増加を見ます。
- 体重の増加が悪いときは、母乳なら母乳不足を考え、人工栄養ならミルクの濃度や飲む量を調べます。
- 体重増加が良好なときは、砂糖水や果汁を与え、それでもよくならないときはマルツエキスを与えます。
- 離乳期には、ヨーグルトなどを与えたり、離乳食に野菜を増したり、月齢に合った離乳食を与えるように工夫します。
- 幼児では、偏食や食欲不振を治す努力をして、とくに野菜を増す献立を考えます。
- しかし、偏食や小食は強制してもなおることはありませんから、子供の気が食事に向くように忍耐強く努力することが必要です。
(4)浣腸・下剤の使用の注意
- 浣腸は便秘で苦しそうなときにはしなければなりませんが、できるだけ繰り返さないようにします。
- 下剤は小児ではふつう用いません。
- 特別な場合には医師の指示に従ってください。
- 便所や排便に恐怖があればその原因を探し、毎日決まった時間に排便する習慣をつける訓練をします。
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